こんにちは、スタッフのA・Sです。
今日は「ニッポンぶらり旅 宇和島の鯛めしは生卵入りだった(集英社文庫)」太田和彦 著 を紹介します。
ひとり旅はいい。
どこへ行こうと何をしようと思いのままだ。さしたる目的も持たずにぶらりと訪れ、町を歩いてその土地らしさを味わい、夜は居酒屋のカウンターに腰をおちつけ、静かに盃を傾ける楽しみ。
旅の達人・太田和彦が、宇和島、大分、会津、盛岡、金沢、京都、尾道など13都市をめぐる旅情たっぷりの酒場紀行。気ままな旅のお伴に、居酒屋ガイドとしてもお役立ちの1冊。
太田 和彦。
1946年生まれのラフィックデザイナー、居酒屋探訪家。
もう読む前から、鯛めしを食べずにいられない気分になる罪なタイトルです。
内容紹介
ひとり旅はいい。
どこへ行こうと何をしようと思いのままだ。さしたる目的も持たずにぶらりと訪れ、町を歩いてその土地らしさを味わい、夜は居酒屋のカウンターに腰をおちつけ、静かに盃を傾ける楽しみ。
旅の達人・太田和彦が、宇和島、大分、会津、盛岡、金沢、京都、尾道など13都市をめぐる旅情たっぷりの酒場紀行。気ままな旅のお伴に、居酒屋ガイドとしてもお役立ちの1冊。
著者紹介
太田 和彦。
1946年生まれのラフィックデザイナー、居酒屋探訪家。
感想・書評
もう読む前から、鯛めしを食べずにいられない気分になる罪なタイトルです。
著者の太田和彦さんは、居酒屋に関する著書が多数あり、テレビなどでも居酒屋紹介をされていたことがありました。
私は、本より先にテレビで太田さんを知ったのですが、「時々見かける、一人でお酒飲みながら、ポツリポツリとお店紹介をしている不思議な番組」に出ている人、として認識していて、その番組を見かけると、ああまたあの人が飲みながら紹介やってる、と嬉しく見ていたものでした。
その後、著書を見かけ、「あの人じゃん!!」となって、それまで出ていた本を手当たり次第読んだのですがらテレビで感じていた、一人静かにポツリポツリと紹介している、、、まさにそんな文章でした。
何者なんだろう?と思っていたのですが、実は本業はデザイナーで、本業のかたわら東京をはじめ各地の居酒屋へ通い、文章を書いていらしたのです。
「ビール生」
ングングング、プハー。
日本酒なら
ツイー‥‥‥。
太田さんの書く、この、
ツイー‥‥‥。がやりたくて、熱燗で一杯やれる人を心底うらやんだものです。
宇和島の鯛めしは生卵入りだった ニッポンぶらり旅 (集英社文庫) 中古価格 |
本書ではそれが更にパワーアップしており、
うどんのおつゆを飲めば
スー‥‥‥。
うな丼なら
わしわしわし。
とろろ定食のとろろ汁で
ぞろぞろぞろ。
どれも、食べたくなってたまらないのです。
各地の美味しいものを探し当てるように、土地の居酒屋にふらりと入り静かに飲む。
各地の美味しいものを探し当てるように、土地の居酒屋にふらりと入り静かに飲む。
その居酒屋には、お店の人の心地よいもてなしがあり、しみじみとお酒を飲んで過ごせる空間を作り出していて、、、読むたびに、こんな風に旅に出て、ふらりと立ち寄ったお店で静かに飲みたい、とおもうのです。
今回は宇和島をはじめとして、大分、会津、喜多方など13都市を回り、各地の名店や名所を紹介しています。
静岡の生シラスと桜えび、高知の鰹の塩たたき、富山ではコップ酒ツイー、高松うどん三番勝負。
高松では、15年前に迷い込むように入った小さな焼き鳥屋のママさんに会いたいと、その店は今もあるのかためらいつつ、足を向けます。
若い客引きに声をかけられ、店名を言うと即答され向かいます。
15年前で当時70歳ほどとお聞きしたママさんは健在で、太田さんが名前とここのお店の思い出を書いた本のことを話すとすぐにわかって頂ける。
このくだりは、ドキドキしつつジーンとくるところでした。なぜ若い客引きがこのお店を即答出来たのかも含めて。
最後までお読みいただきありがとうございました。