こんにちは、スタッフのA・Sです。
今日は「星の瞳のシルエット 1(集英社文庫)」柊あおい 著 を紹介します。



20161108-bloggazo



感想・書評
 
『250万乙女のバイブル』
そんなキャッチフレーズで、りぼんという月刊の漫画雑誌に連載されていました。

 
確かに、毎月毎月「次はどうなっちゃうんだろう?」とハラハラしながら読み、読み終わっては友達とあーだこうだと話して盛り上がる、そんなマンガでした!


主人公の沢渡香澄は、小さな頃に見知らぬ男の子からもらった『星のかけら』を大切に持っています。その子と出会ったすすきの原での想い出と一緒に、星のかけらをとても大切にしています。
『すすきの原の男の子』のことは、いわゆる初恋のエピソードですね。


設定としては、中学生でそろそろ好きな人の一人や二人出てくるお年ごろ。
親友の真理子、沙樹ともそんな話になり、真理子の好きになった男の子を教えてもらったところ、少しづつその子のことが気になるようになり、、、


真理子の好きな人なのに、と自分を抑えようとする香澄と、そんな香澄の気持ちに気づきながらも、本人に言われるまで決して余計なことはせず、真理子のことも香澄のことも見守る沙樹。


真理子が好きになったのは、弓道部に所属している、久住智史という男の子でした。
沙樹の幼なじみでもある、白石司も弓道部に所属していることもあり、香澄、真理子、沙樹、久住、司の5人は仲良くなっていきます。


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最初は香澄のことを知らず、当初は沢渡さん、と呼んでいた久住ですが、いつの間にか香澄ちゃん、と香澄のことだけは名前で呼ぶようになります。

 
その久住を好きな真理子。
久住をだんだん好きになりつつある香澄。
ケンカばかりしているけれど、実は司のことが好きな沙樹。
プレイボーイを自認し、女の子と遊びまくっていたのに、いつの間にか香澄を好きになり、猛勉強して香澄と同じ学校へ入る司。
そして久住の気持ちは香澄へと、、、


という、これだけでもハラハラすること間違いなしなのですが、途中で実はすすきの原の男の子が、久住だったことがわかるのです!こうなるともう、香澄の気持ちは止められません。それでも、真理子の気持ちを思って打ち明けることはなく。


この三人の微妙なバランスが、危ういながらも保たれていたのですが、中学の卒業式で、真理子が香澄の気持ちを問いただし、香澄は久住のことはただの友達だと言い、それを久住に聞かれてしまい、真理子と香澄のバランスは壊れてしまいます。


この付き合う付き合わない以前の、恋愛と友情の間で揺れる感情を、とても丁寧に描いたところが、絶大な人気を誇る連載になったのでしょうか。香澄と真理子が仲違いしてしまったまま始まる高校生活、そして書ききれませんがラストまでもさらに色々と事件は起きるのですが、テンポよく話が進み、うまくまとまってるなあ!と、今回改めて読み返して思いました。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。